ツールが多すぎて選べない問題
ChatGPT、Claude、Gemini、Midjourney……名前は知っていても、実際にどう組み合わせて稼いでいるのかまでは見えにくいのが現実だ。自分はデザイナーとして正社員で働きながら、副業でライティングとデザインの仕事を受けている。ここでは実際に毎月使っているAIツールを7つに絞って、それぞれのメリット・デメリットと、月5万円前後を稼ぐための組み合わせ方まで公開する。
実際の稼働時間は週15時間ほど。平日夜と休日を合わせてこのくらいで、月5万円前後を安定して稼げている。時間をかければかけるほど稼げるというより、役割分担がはっきりしているぶん、少ない時間でも回せているという感覚だ。
「1つの万能ツール」を探すのをやめた話
日本の陸上4×100mリレーは、選手4人の100m自己ベストを単純合計したタイムより、バトンパスの技術によってチームタイムの方が速くなることがある。世界大会でも日本が個人種目より団体のリレーで結果を残しやすいのは、この「渡し方」の精度によるところが大きいと言われている。
AIツールも同じで、「これ1つで全部できる万能ツール」を探すより、得意分野の違う複数のツールに役割を渡していく方が、トータルの成果は速くなる。以下の7つは、自分の中で役割がはっきり分かれている「リレーメンバー」だ。
執筆系:3つのツール
1. Claude|記事の構成案・リライトの相棒
長文の構成案づくりやリライトに使っている。文章のトーンを指定しやすく、SEOを意識した見出し構成の相談相手として一番使う頻度が高い。
- メリット:長文でも文脈が破綻しにくい、指示への忠実度が高い
- デメリット:画像生成はできないため、他ツールとの併用が前提になる
2. ChatGPT|アイデア出し・壁打ち
記事のタイトル案や切り口に迷ったときのブレインストーミング用に使っている。複数の案を一気に出してもらい、そこから自分で選んで磨き込む使い方。
- メリット:発想の幅が広く、案を大量に出すスピードが速い
- デメリット:案の質にばらつきがあるため、選別作業が必要
3. Gemini|情報収集・リサーチ補助
最新情報のリサーチや、他ツールとの回答の突き合わせに使っている。1つのAIの回答を鵜呑みにせず、複数ツールで裏取りする習慣をつけている。
- メリット:検索連携が強く、比較的新しい情報にアクセスしやすい
- デメリット:出典の精査は結局自分で行う必要がある
デザイン系:4つのツール
4. Midjourney|サムネイル・世界観のある画像生成
記事のアイキャッチや、雰囲気を重視したビジュアルを作るときに使う。写実的というより、世界観づくりが得意な印象。
- メリット:独特の質感・雰囲気を出しやすい
- デメリット:文字入りデザインや商用利用の権利関係はやや複雑
5. Adobe Firefly|商用利用しやすい画像生成
権利面で安心して使える画像生成として、クライアントワークのデザイン制作でよく使っている。具体的な被写体・構図を指定して生成する使い方が向いている。
- メリット:商用利用の権利関係が明確で、クライアントワークに使いやすい
- デメリット:Midjourneyに比べると独特な雰囲気を出す表現力はやや控えめ
6. Ideogram|文字入りデザインの生成
バナーやサムネイルなど、画像内に文字を入れたいときに使う。他の画像生成ツールに比べて文字の再現度が高いのが強み。
- メリット:画像内の文字が崩れにくい
- デメリット:写真的な質感の再現は他ツールに劣る場面がある
7. Higgsfield|動画・モーション系の生成
静止画だけでなく、動きのあるビジュアルが必要な案件で使う。SNS向けの短尺コンテンツ制作との相性が良い。
- メリット:短尺動画・モーション表現を短時間で作れる
- デメリット:静止画のみの案件ではオーバースペックになりがち
課金の話も正直に書いておくと、画像・動画生成系(Midjourney・Adobe Firefly・Ideogram・Higgsfield)以外は無料プランで十分だと感じている。Claude・ChatGPT・Geminiの執筆系3つは、無料の範囲でも毎日の作業に組み込めている。逆に画像・動画生成は無料プランだと生成回数や解像度の制限が厳しく、副業として継続するなら課金が前提になる。7つとも毎日何かしらは触っている状態だ。
月5万円の構成イメージ
執筆系・デザイン系の使い分けと月収目安
あなたの状況別、始め方
7つ全部を一気に揃える必要はない。状況別に、最初の一歩を変えてみてほしい。
本業が忙しくて時間がほとんど取れない人
まずはClaudeかChatGPTのどちらか1つだけ導入する。構成案作りとリライトだけでも、1記事あたりの作業時間はかなり減る。
ライティング中心で副業をやっていきたい人
Claude(執筆)+Gemini(リサーチ)の組み合わせから始めるのがおすすめ。ChatGPTは案出しに使いたくなったタイミングで追加すれば十分。
デザインも並行して受けたい人
執筆系1つ+デザイン系1つ(Adobe Firefly)から始める。権利関係が明確なので、いきなりクライアントワークに使いやすい。Midjourneyは世界観を出したい案件が増えてから検討でも遅くない。
初期費用をなるべくかけたくない人
無料枠のあるツール(ChatGPT・Gemini)から試して、案件の単価が上がってきたタイミングで有料ツールを足すのが安全。
すでに副業をしていて、伸び悩んでいる人
7つ全部を見直すより、「自分がどの工程に一番時間を使っているか」を先に特定する。そこにハマるツールを1つ足すだけで、体感速度が変わることが多い。
まとめ
AIツールは「全部使う」必要はない。バトンを渡すように、得意な区間だけを任せる。自分の場合は、執筆系3つ・デザイン系4つを役割で分けて使うことで、本業と両立しながら副業を回せている。まずは自分の状況に合ったツールを1つ、実際の作業に組み込んでみることをおすすめする。
- 執筆系はClaude・ChatGPT・Geminiの3つで役割分担
- デザイン系はMidjourney・Firefly・Ideogram・Higgsfieldの4つで用途分担
- 月20〜30本の執筆+月2〜3件のデザイン案件で月5万円前後
- 状況によって最初の1つは変えていい。全部を使いこなす必要はない
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