トレンド① 「AI丸投げ」の単価が崩壊した
2025年ごろまで、「AIで記事を書いて納品する」という副業が普通に成立していた。今はそれが難しい。
理由は単純で、クライアント側もAIを使えるようになったから。「自分でChatGPTに入れたら同じものが出てきた」という話を複数聞いた。価値が崩れたのは「AIを使うこと」自体だった。
逆に需要が増えているのは、AIを使いながら人間の判断を加えられる人だ。編集者的なスキル、業界知識、ターゲットの解像度——そういうものを持ったうえでAIを使う人が、今のマーケットでは強い。
「AIが書く」から「AIと一緒に考える」へ、求められるスキルが変わってきた。
トレンド② 動画生成AIが、一気に実用レベルになった
2025年は「動画AIが出た」という話だった。2026年は「動画AIが使える」フェーズになった。
Kling、Veo3、Runway Gen-3、Higgsfield——それぞれが月単位で進化していて、昨日できなかったことが今日できるようになる感覚がある。
特に大きな変化は、静止画→動画の変換精度が上がった点だ。Fireflyで作った画像をHiggsfieldで動かす、というワークフローが現実的になってきた。SNS動画の制作コストが、大幅に下がっている。
ただ、完成品の「最後の1割」は今もまだ人の手が必要だ。AIが作った映像を「そのまま出せる」レベルにするには、選定・編集・音の調整などの目利きが要る。
トレンド③ AIエージェントが「実用」になってきた
Claude CodeやCopilot Agent、OpenAI Codexなど、AIが「回答する」だけでなく「作業を実行する」ツールが実用レベルになってきた。
これはライター・デザイナー・クリエイターにとっても無縁じゃない。たとえばぼくはここ数ヶ月、Claudeを使って自分のポートフォリオサイトのコードを書かせている。HTMLもCSSも、ほとんどClaudeとの対話で完成させた。プログラマーじゃない人間が、ゼロからWebサイトを作れるようになった。
「エンジニア以外にはまだ関係ない」という話ではなくなってきている。AIエージェントが実用化されると、「できること」の範囲が職種を超え始める。デザイナーがサイトを作り、ライターが分析ツールを動かす——そういう時代に入りつつある。
結局、何を準備すればいいか
ここからの半年で差がつくのは、次の3点だと思っている。
- ツールの「使い分け」を覚える——一つのAIツールに依存しない。用途ごとに最適なものを選べる人が強い
- 「人間の判断」を磨く——AIが出したものを選んで、評価して、直す目が必要になっている。プロンプトより判断力の方が価値が出てきた
- 動画にも手を出す——静止画から動画へのシフトは今年後半にさらに加速する。試すコストはほぼゼロになっている
まとめ
- 「AIを使うこと」自体の価値は下がった
- 「AI × 人間の判断」の掛け合わせの価値は上がっている
- 動画生成AIが2026年後半から実用フェーズに入った
- AIエージェントが「職種の壁」を崩し始めている
- ツールの使い分けと判断力が、今後の差になる